妊娠中の食事からのビタミンD摂取量は子どもの3歳時点のアレルギー疾患と関連する：エコチル調査
概要
富山大学学術研究部医学系 小児科学講座の清水宗之（現?新潟県厚生農業協同組合連合会糸魚川総合病院小児科 医長）らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査（エコチル調査）」に参加する 73,209組の母児を対象として、妊娠中のビタミン D 摂取量とお子さんの 3歳におけるアレルギー疾患との関係について調査しました。摂取量に応じて5グループに分類して解析した結果、妊娠中のビタミンD摂取量が少ないグループと比較して、摂取量が多くなるほどお子さんの3歳時点のアレルギー性鼻炎の頻度が低かったことがわかりました。また花粉症では摂取量が最も少ないグループと比較して、2～4番目に摂取量が多いグループでリスクが低下していることが明らかになりました
この研究成果は、医学系専門誌「International Archives of Allergy and Immunology」に2023年8月22日にオンライン掲載されました。
研究内容の詳細
妊娠中の食事からのビタミンD摂取量は子どもの3歳時点のアレルギー疾患と関連する：エコチル調査[PDF, 613KB]
論文情報
論文名
Maternal Dietary Vitamin D Intake during Pregnancy Is Associated with Allergic Disease Symptoms in Children at 3 Years Old: The Japan Environment and Children’s Study
著者
清水宗之 1?※1?加藤泰輔1?足立雄一1?※2?和田拓也1?村上将啓1?伊藤靖典1?板澤寿子2?足立陽子1???田暁子3?4?松村健太3?4?浜崎景3?4?5?稲寺秀邦3?4?JECS グループ6
1.富山大学 学術研究部医学系 小児科学講座
2.埼玉医科大学 医学部 小児科学講座
3.富山大学 学術研究部医学系 公衆衛生学講座
4.富山大学 エコチル調査富山ユニットセンター
5.群馬大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野
6.エコチル調査コアセンター長、エコチル調査メディカルサポートセンター代表、エコチル調査各ユニットセンター長
(※1)現所属：新潟県厚生農業協同組合連合会糸魚川総合病院小児科
(※2)現所属：日本赤十字社 富山赤十字病院 小児アレルギーセンター
掲載誌
International Archives of Allergy and Immunology（2023年8月22日オンライン掲載）
DOI
https://doi.org/10.1159/000531970
お問い合わせ
富山大学学術研究部医学系 小児科学講座
- TEL: 076-434-2281(富山大学杉谷キャンパス代表)
※お電話がつながりましたら、小児科学講座をお呼び出し下さい。 - E-mail:
- URL: http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/