帝王切開による出生と神経発達との関係:エコチル調査
ポイント
富山大学附属病院 周産母子センター センター長?吉田丈俊教授らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加する65,701組の母子ペアを対象に、帝王切開による出生と3歳時の神経発達との関連について調査しました。その結果、帝王切開で生まれた子どもは自閉症スペクトラム障害と診断される頻度が高いこと、特に女児では運動発達遅延および自閉症スペクトラム障害のリスクが高まることが明らかになりました。
この研究成果は、小児科学系専門誌「BMC Pediatrics」に2023年6月19日にオンライン掲載されました。
本研究は環境省のエコチル調査に係る予算により実施されましたが、論文に示された見解は著者自身のものであり、環境省の見解ではありません。
研究内容の詳細
帝王切開による出生と神経発達との関係:エコチル調査(PDF:457KB)
論文詳細
論文名
Association between Cesarean section and neurodevelopmental disorders in a Japanese birth cohort: the Japan Environment and Children’s Study
著者
吉田丈俊1?松村健太2,3?畠山岳大3?稲寺秀邦2,3?JECSグループ4
1富山大学附属病院 周産母子センター
2富山大学 学術研究部医学系 公衆衛生学
3富山大学 エコチル調査富山ユニットセンター
4エコチル調査コアセンター長、エコチル調査メディカルサポートセンター代表、エコチル調査各ユニットセンター長
掲載誌
BMC Pediatrics(2023年6月19日オンライン掲載、23巻、306)
DOI
https://doi.org/10.1186/s12887-023-04128-5お問い合わせ先
富山大学附属病院 周産母子センター センター長 教授 吉田丈俊
- TEL:076-434-7313(直通)
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