高齢者の健康不安 地域活動がなく健康相談をする相手がいない人に健康不安が多い
ポイント
- 富山県内A市の60歳から79歳の男女884 人を調査。
- 「地域での活動がない」や「健康や介護について相談できる相手やところがない」と回答した人に健康不安を抱える人が多かった。
- 超高齢社会における「地域づくり」のあり方を考える貴重な調査結果。
概要
高齢化が進展している我が国において、健康寿命の延伸は喫緊の課題であり、健康づくりのための活動が推進されています。また、高齢者の地域社会への参画は、虚弱(フレイル)の予防になることが知られ、地域のソーシャルキャピタル(社会における信頼関係や助け合いからなる人々のつながり)を育成することは、高齢者の健康維持に役立つ可能性があります。
そこで、富山大学学術研究部医学系疫学?健康政策学講座の炭谷靖子協力研究員(高岡市社会福祉協議会)、関根道和教授らの研究グループは、地域活動や健康相談できる相手やところの有無といった保健分野に関わるソーシャルキャピタルと健康感との関連を明らかにするため調査を実施しました。

研究内容の詳細
高齢者の健康不安 地域活動がなく健康相談をする相手がいない人に健康不安が多い[PDF, 368KB]
論文情報
論文名
Social Capital and Subjective Health Perception among Older Community Residents in Japan
著者
Sumitani Y, Yamada M, Tatsuse T, Sekine M
掲載誌
JMA Journal (October 15, 2025; Volume 8, Issue 4)
DOI
https://doi.org/10.31662/jmaj.2025-0161
お問い合わせ
富山大学学術研究部医学系疫学?健康政策学講座
協力研究員 炭谷 靖子(高岡市社会福祉協議会)
- TEL:0766-23-2917
- FAX:0766-26-2379
教授 関根 道和
- TEL:076-434-7270
- FAX:076-434-5022

